小鳥の健康診断

当院ではセキセイインコやオカメインコ、文鳥などの健康診断もお受けいたします。

検診と言っても文鳥やセキセイインコなどでは、来院するだけで発作を起こしてしまう事例もあるため、来院可能かどうかも検討しなければなりません。自宅で発作経験があったり、緊張したときに目が左右上下に震える眼振症状を起こす場合には特に、一度お電話にて問い合わせいただくことが必要です。発作などないようであれば、飼い始めなどに健康診断をお勧めしています。

検診では、観察や触診にて全身的な評価を行います。体格や羽毛の様子、普段は見えない羽毛の内側まで確認します。その他、糞便検査でマクロラブダスや寄生虫の有無をチェックします。マクロラブダスとはAGYとかメガバクテリアなどと呼ばれる真菌の一種です。比較的頻繁に発見されるもので、寄生によって消化器症状の持続や削痩などを引き起こします。
検診時に行われる検査としてもう一つ、そのう検査があります。そのうとは食道下部にある器官で、食事を一時的に貯めておく部分です。検査によって寄生虫の有無や剥離した粘膜のなどをチェックします。

その他、ウイルス検査についてもご相談のうえ実施いたします。写真のセキセイインコは皮膚の下の皮下と呼ばれる部分に寄生する、疥癬という寄生虫を治療していた際に、風切り羽や尾羽など、長羽の換羽不全が認められたため、ウイルス検査を実施したところ、PBFDというウイルスに罹患していることが判明しました。

これら各種検査のほかにも、検診で重要なことがあります。それは飼育方法について話し合うということです。初めて飼養される方々には特に重要だと思っています。飼い始める時には、不安や心配、疑問を沢山お持ちだと思います。そこで、検診時に十二分にお話しさせてもらって、日々の飼養に活かしてもらうことで、小鳥達と健やかな時間を過ごしていただければと考えます。

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